米上院議員のシンシア・ルミス氏は、CLARITY法案が捜査機関に対し、暗号資産市場全体で詐欺師や不正行為者を追跡する目的で1億5000万ドルを拠出する内容だと述べた。
この資金は、不審な資金の流れを追跡する財務省傘下の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)を強化するもの。市場構造に関する法案が上院で審議されている。
暗号資産詐欺は過去最高水準に達している。米国人は2024年、暗号資産関連のネット犯罪による被害額が93億ドルに達したとFBIのデータが示す。
60歳以上の被害者が被った損失は、全オンライン詐欺で最も大きく、ほぼ50億ドルに上った。
ルミス氏やCrypto Council for Innovationなどの支持者は、この法案がFinCENに追加で1億5000万ドルを拠出すると説明している。この金額は、委員会の公式ファクトシートではなく、関係団体の広報資料に記載されている。
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この資金は、マネーロンダリング対策の拡充、新たに対象となる取引所からの不審取引報告およびブロックチェーン解析ツールの導入を後押しする。
また、企業が脅威データを連邦捜査機関と共有できるパイロットプログラムも支援する。
法案はさらに、急速に増加する詐欺チャネルである暗号資産キオスクに対する規制も強化する。
ビットコインATMでの被害額は2024年前半に6500万ドルを超え、そのうち60歳以上が約71%を占めたとFTCが報告した。
事業者は当局の要請により、不審な取引の一時停止が可能となる安全策も得られる。
CLARITY法案の全体像については、CLARITY法案の解説記事を参照されたい。
下院は2025年7月、CLARITY法案を294対134で可決した。その後、上院銀行委員会は5月14日に賛成15、反対9の超党派で可決した。
今後は上院本会議で審議され、支持者らは6月にも採決を目指している。同法案はすでに上院での審議遅延を乗り越えており、議員らは超党派の追記事項も検討中。
エリザベス・ウォーレン上院議員などの批判派は、この枠組みでは不正資金の流れを完全には防げない恐れがあると警告する。
この1億5000万ドルが最終交渉で残った場合、法案が
暗号資産市場構造のルールブックとして上院でどの程度受け入れられるかが試金石となる。


