ビットコイン(BTC)と銀はほとんど共通点がないが、現時点で両者とも過去最高値からおよそ52%下の水準に位置している。週足チャートでは、ローソク足ごとに似た動きを見せている。
ビットコインは約5万9893ドルで推移し、銀は1オンスあたり約58.50ドルを維持する。両資産はともに、ここ数週間で主要なサポート水準を下回り、モメンタム指標もほぼ同時に下向きへ転じている。
この数字は無視できない。ビットコインは2025年末の過去最高値12万6200ドルから約52%下で取引されている。銀は2026年1月の最高値121.76ドルから52%下の水準にある。
構造も並ぶ。両資産の週足チャートでは、ピーク以降、安値と高値を切り下げる動きが鮮明となっている。
スーパートレンドもそれぞれの相場環境を裏付ける。ビットコインは2025年11月、銀は2026年3月中旬に指標が弱気へ転換した。
両資産とも主要なフィボナッチサポートを割り込んでいる。ビットコインは0.382と0.5を下回り、現在は5万8000ドル付近の0.618のゴールデンポケットを守る展開。
銀は0.382と0.618をいずれも下抜けた。残る目立つサポートは、0.786の5万450ドル付近のみとなる。
分岐点も存在する。200週移動平均線が両チャートを明確に分ける。
ビットコインは、今回のサイクルで初めて先週、200週移動平均線を下回って終えた。これまで同線はビットコインにとって長期的な底値を示す役割を果たしてきた。
銀はより落ち着いた展開である。同線は36ドル付近に位置し、現在価格の58.50ドルを大きく下回っている。
この差が銀に大きな余裕をもたらす。一方、ビットコインは強気派が最も注視するサポートをすでに失っている。
この平均線を再び上回れば、ビットコインへの圧力はやや緩和される。それまでは、構造上、銀のほうがより優位な立場を保っている。
モメンタムも週足で同じ方向を示唆する。両者の相対力指数(RSI)はここ数週で下落した。
銀のRSIは、2022年7月以降維持してきた上昇サポートラインを割り込んだ。このラインは2025年3月と2026年3月の2度にわたり機能したが、2026年5月に下抜けた。直近の水準は39近辺。
ビットコインのRSIはさらに弱い。下降チャネル内で推移し、2026年5月に中間線を回復できず34まで低下した。
RSIが40を下回る状況は、両資産とも需要の減退を示す。先行する予測もこの点を警告していた。再び下落前の水準を回復できれば、修復の兆しとなる。
当面、銀は5万450ドル、ビットコインは5万8000ドルのゴールデンポケットを守れなければ、さらなる下落リスクが強まる。銀は5万ドル、ビットコインは0.786の3万9000ドル付近が長期サポートとなる。
両チャートはこの数カ月足並みを揃えて下落してきた。底入れを一致して迎えるのか、共にさらなる下落となるのか、市場参加者は見極めを迫られる。


