ナスダック上場のTron Inc.は、水曜日にさらに15万2316TRXを追加購入し、自社のトレジャリー保有数は7億1700万トークンを突破した。今回の購入は、トロン(TRX)ネットワークの活動が過去最高水準に達するなかで実施された。
同社は1トークンあたり平均0.3283ドルで取得しており、これは現在の市場価格である約0.33ドルをわずかに下回る水準。 一方で、オンチェーンの需要とチャート構造の引き締まりにより、トレーダーの関心が薄いなかで注目すべき状況が生まれている。
トロンは現在、時価総額で暗号資産8位、約310億ドル規模となっている。 同社は長期的な株主価値の向上を目的とし、TRX保有量を拡大し続ける方針を掲げている。
Glassnodeのデータによると、TRONのアクティブアドレス7日移動平均は、過去最高となる約330万件に達している。この数値は、2022年から2024年にかけてネットワークの上限となっていた150万〜200万件を大きく上回る水準だ。
指標は2025年末に一時370万件近くまで急騰した後、現在の高水準に落ち着いている。アドレス数の増加はネットワーク利用の拡大を示しており、これは過去にもTRX価格の強さと連動してきた。
1日あたりのトランザクションも同様の推移を見せている。ネットワーク上の活動は2026年4月に一時的に落ち込んだが、直後に再び過去最高水準へ戻り、活発な利用が続いていることを示している。
もしも移動平均が再び200万件を下回り、その水準で推移する場合はこのシグナルは弱まる。ただし現時点では上昇基調が強く、企業トレジャリーによる積極的な買い増しストーリーを後押ししている。
週足チャートでは、TRXが上昇三角形を形成している。フラットなレジスタンスは0.37〜0.38ドルのゾーンに設定され、上昇トレンドラインは2024年末〜2025年初の安値から引かれている。
Bollinger Band Width Percentileが拡大中であり、中でボラティリティが高まっている兆候。週足で0.38ドルを上抜ければ、2024年12月の過去最高値0.43ドル付近、次にチャート上の0.45ドルがターゲットとなる。この想定ルートでは、現在値から約31%〜37%の上昇余地がある。
日足チャートではさらなる詳細が見て取れる。TRXは一時0.3778ドルで高値を付けた後、0.618フィボナッチ・リトレースメント(約0.31ドル)まで下落し、サポートされた。その後反発し、現在は0.3288ドルで推移し、0.382フィボナッチレベル(約0.336ドル)を試している。調整局面で出来高が増加し、回復局面では縮小した。
約0.32ドルに位置する上昇トレンドラインがブレイクアウトの下支えとなる見込み。Tron Inc.によるストラテジー型トレジャリーモデル(MicroStrategy型)に倣う継続的な購入が、抵抗線突破に必要な需要を供給する可能性もある。
一方で、TRXが0.618ゾーン(約0.31ドル)や上昇トレンドラインを割り込んだ場合、このシナリオは崩れる。ただし、それらの水準を維持できれば、静かな積み上げ相場が一転し、より大きな動きに発展する可能性がある。


