ビットコイン(BTC)は、グローバルのマネーサプライが過去最高を記録する中でも、10月のピークからおおよそ48%下落した水準で推移しており、資産と世界的な流動性との間に今サイクルで顕著な乖離が生じている。
この乖離は、市場アナリストの注目を集めている。彼らは流動性をリスク資産の先行指標として重視している。中心的な論点は、ビットコインがこれまでのパターンを崩すのか、それとも継続するのかという点である。
Alphractalは、世界のM2マネーサプライ(世界的な流動性の代表的な指標)が直近で約135兆ドルと過去最高を記録したことを指摘した。S&P500指数も同じ流れをたどり、自らも過去最高値付近で取引されている。
ビットコインも過去にはこの流動性の波に連動した動きを見せてきたが、ボラティリティが高く、タイムラグも長い傾向があった。この関係は2024年から2025年初めまで維持されていたが、その後崩れた。
Alphractalは、今回の乖離が同社のデータセットで最も顕著であるとし、2つの見方があると説明した。
1つ目は「収束」観測である。これによれば、流動性から大きく下振れした資産は、通常は価格上昇によってギャップを埋めてきた。この回復は、流動性縮小ではなく資産価値の上昇によってもたらされる。
2つ目は「構造」観測である。これはビットコインと流動性の関係を、固定的ではなく非機械的なものと見なす。2018年および2022年の過去の乖離は、6~18カ月かけて解消された。保有者の構成が変化すると相関も弱まるケースがある。
アナリストのMartini Guyも同様の見方を示している。同氏は、マクロ環境は改善しているが、ビットコインはまだそれを反映できていないと指摘した。ビットコインがギャップを埋め始めるのか、それとも流動性との紐付けが「長らく見られなかった形」で切れるのか、いずれかになる。
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一方、ビットコインは今週に入り6万6000ドル付近まで上昇した。米国とイランの合意が株式やリスク資産を押し上げた。本稿執筆時点で、BTCは6万5831ドルで推移し、過去24時間で0.27%上昇している。
この反発は下げ止まりのシグナルを強めているものの、トレンド転換を示す確証は得られていない。オンチェーンデータも同様の見方を示している。
Glassnodeは、直近の6万ドル近辺からの上昇について「本格的な反転というよりも、足固め」と分析した。
マクロ環境としては回復を後押しする材料があるものの、ビットコインはそれを裏付ける動きとなっていない。今後数週間のフローや取引高データが、どちらの解釈が正しいかを明らかにする見通し。
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