現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)は、6月12日に8585万ドルの純流入を記録した。過去4週間で最大の流入となった。同日、スペースXがナスダック市場で記録的なデビューを果たしている。
今回の流入により、直近5営業日続いた資金流出(総額で約7億2700万ドル)は途絶えた。
6月12日の純流入額は、5月14日に記録した1億3131万ドル以来、最多の1日当たり流入である。累計純流入額は536億2000万ドル、純資産総額は796億5000万ドル近辺まで拡大。
前日までの動きは逆だった。6月5日、8日、9日、10日、11日に連続して流出が発生し、資金は減少傾向にあった。ETFは5月15日から6月3日まで13営業日連続で資金流出が続き、2024年初の上場以来最長の流出記録となった。
地政学要因が主な圧力となった。中東地域の緊張が加速し、ビットコインは5万9000ドル近辺まで下落した。過去1か月間でビットコインは約20%下落している。
センチメントは6月11日に転換した。トランプ米大統領は、合意に向けて進展があったとして、イランへの米国による攻撃計画を中止したと述べた。
ビットコインは6万3000ドル台を回復した。外交交渉は本日もさらに進展。パキスタンのシャバズ・シャリフ首相は「最終合意は今後24時間以内に成立する見込み」と述べた。
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こうしたニュースを受け、ビットコインは上昇。BeInCryptoマーケットのデータによると、ビットコインは過去24時間で0.17623%上昇した。本稿執筆時点で6万3868ドルで取引されている。
資金流入は、もう一つの大きな市場イベントと重なった。スペースX株が6月12日にナスダック市場でSPCXのティッカーで新規取引を開始。新規発行価格は135ドル、初値は150ドル、終値は161ドル近辺を付けた。
この上場により、約750億ドルを調達し、時価総額は1兆7000億ドルに達した。史上最大のIPOとなる。
この規模の資金調達は投資資金を奪い合う構図となる場合が多いが、資金循環データは異なる展開を示した。ビットコインETFへの資金流入やビットコイン相場の回復が見られ、暗号資産への需要が維持された格好である。
今後は米連邦準備制度理事会(FRB)に注目が集まる。6月16日から17日にかけての会合で、資金流入の持続か減少かが判断される見通し。
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